〈読む〉 ということ

●〈読む〉 ということ

 ですから、〈読む〉 とは 〈1つの文字に、1つの音を当てはめる作業である〉 ともいえます。しかし、〈読む〉 というのは、単に文字の 〈音〉 がわかるだけでは、十分ではありません。〈意味〉 がわからなければ、読めたことにはならないからです。

なぜなら、1つの文字だけで何かを表わすのは難しく、普通は、いくつかの 〈文字〉 が組み合わさって 〈単語〉 となり、単語が組み合わさって 〈文章〉 となり、〈文節〉 となり、〈段落〉 となり、〈物語〉 となって、表わされるからです。

 すると、ある-つの単語が読めても、前後にどんな言葉があるかを読み取らなくては、意味はわからないことになります。例えば、ある単語を 〈はらん〉 と読めても、「私、波乱が好きです」かもしれないし、「払はランの花が好きです」かもしれません。これも、花についての本なのか、人生について語っている本なのか、がわかっていたら、読み間違えることはないでしょう。