「わかっていない」と思われてしまう

ここでは、ディスレクシアとはなにかについて、そしてディスレクシアは、どんな困難を持っているか、それにはどう対応すればいいか、についてお話したいと思います。

〈ディスレクシア〉 という言葉を、これまで聞いたことがあるという方、手を挙げてください。すごく嬉しいですね。ほとんどの方が手を挙げてくださいました。

 ●「わかっていない」と思われてしまう

 読み書きに困難があると、読むのにも時間がかかります。そうすると、先生から「わかっていない」と思われてしまいます。また、わかっているのに、それをうまく出せないということもあります。その結果、子どもが持っている本来の能力が、相応に評価されないことになってしまいます。

息子が小学校のとき歴史の勉強で、豊臣秀吉が朝鮮に行ったことは知っていたのですが、テストで「とよとみひでよし」と書いたら、ペケになりました。「漢字で書きなさい」と。漢字で書けなくても、豊臣秀吉のことも、朝鮮の役のことも、イメージではわかっているのにダメなのです。ぺ-パーテストではなく口頭試問だったら、答えを文字ではなく絵で示すのだったら、理解できていることがわかったと思います。