見た自でわからない困難

ここでは、ディスレクシアとはなにかについて、そしてディスレクシアは、どんな困難を持っているか、それにはどう対応すればいいか、についてお話したいと思います。

〈ディスレクシア〉 という言葉を、これまで聞いたことがあるという方、手を挙げてください。すごく嬉しいですね。ほとんどの方が手を挙げてくださいました。

 ●見た自でわからない困難

 私を見て、どこに困難があるか、わかりますか?あとが怖いから、言えない?(笑)色が黒いとか、口が悪いとか、片目に近視と乱視と遠視が入っているとか、あります。でも、身体は外も中も100%健康です。でも頭が悪い、頭の機能が悪いんです。左側の脳がきちんと機能していないようなんです。

そのことに気づいたのは、息子のことを調べていくうちに、私にもその傾向があるなということがわかったからです。でも、皆さんが見て払のどこに困難があるのかわからないように、見た目でわからないのが一番の問題です。

そのために、なかなか理解してもらえないんですね。ただ、払には隠れみのがありました。“帰国子女”です。だから読み書きができなくても、「しょうがないな」と許されてきました。慶応大学を卒業するとき、払の卒論は平仮名ばかりでした。でも、担当の教授が漢字に書き換えてくれて、卒業させてくれました。これは究極の 〈支援〉 だったなと思います。