LDのひとつ、発達障害のひとつ

読み書きの困難について

 ディスレクシアの人たちは、読み書きに困難さを持っています。厳密にいうといろいろありますが、読むことが困難であれば必然的に書くことも困難です。また小さいときに、話し言葉が遅かったり、少し違っていたりすると、読みにも影響があるとも言われています。この章では、ディスレクシアの一番の大変さである〈読み書きの困難〉についてご説明します。

 私が 〈ディスレクシア〉 に出会ったのは、序章でご紹介したように、息子がイギリスの学校に留学したときのことです。それは、学校から、「お子さんは、知的能力とコミュニケーション能力に比べて、読み書きの進歩があまりにも遅いと思われます。払たちは、お子さんがディスレクシアであると信じるに足る根拠を持っています」という手紙を受け取ったことから始まりました。

 ●LDのひとつ、発達障害のひとつ

 ディスレクシアは 〈LD〉(学習障害)のひとつであることもわかりました。LDとは、文部科学省の定義では、 「読む、書く、話す、聞く、計算する、推論するなどの能力の一部が著しく阻害されている状態を言う」とあります。

 またLDは、日本では発達障害者支援法で、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠陥多動性障害(ADHD)とともに、〈発達障害〉 のひとつとして定義されています。